大阪湾と大阪魚食文化④「阪南市」にて料理を担当いたしました

2月28日、「浪速魚菜の会」定例会
大阪湾と大阪魚食文化④「阪南市」が開催され、料理を担当させていただきました。
浪速魚菜の会は、大阪の地野菜や大阪湾の魚介に改めて光を当て、その背景にある歴史や文化、生産の現場とともに学び、味わうことを目的とした会です。単なる試食にとどまらず、「食材の物語を知る」ことを大切にされている点に、大きな意義を感じています。
今回のテーマである阪南市は、大阪湾に面し、古くから漁業とともに食文化が育まれてきた地域です。
当日は、生産者や関係者の方々のお話を通じて、阪南の海の恵みや漁業の現状について理解を深めながら、その魅力を料理としてどのように表現するかを考える機会となりました。
料理は、牡蠣を担当し、素材の持つ個性をできる限り素直に引き出しながら、大阪の食文化の文脈の中でどう位置付けるかを意識して構成いたしました。煮物椀に「牡蠣真薯と蕪」、焼き物は「牡蠣田楽」、デザートで「牡蠣とクリームチーズ 玄米粉煎餅」をお出ししました。
大阪湾の魚介は、かつて「魚庭(なにわ)」と称されるほど豊かな恵みをもたらし、大阪の食文化を支えてきた存在です。その価値を改めて見つめ直し、料理として伝えていくことの重要性を、今回の会を通じて強く感じました。
このように、生産者・研究者・料理人が一堂に会し、食材を「知り」、料理として「味わい」、そして「つなぐ」場は、これからの食文化を考えるうえで非常に重要な役割を担っていると感じています。
貴重な機会をいただきました浪速魚菜の会の皆様、ご関係の皆様に心より御礼申し上げます。
今後も、大阪の食材と真摯に向き合いながら、料理を通してその魅力を伝えてまいります。
